階級と地位
  • 幹部は、3尉以上の自衛官で部隊の指揮官等として、自衛隊の隊務の根幹を担う。
  • 「幹部」は旧軍や諸外国の「士官」「将校」に相当する。
  • 海上自衛隊はいまでも「士官」という用語を用いることが多い。
  • 陸上自衛官の場合、通常は下記のように階級と地位がある程度確立している。
  • 「曹」クラスの下士官は、全自衛官のうちに占める割合が高く、自衛隊の力そのものである。「曹」は、特技域・職域専門の技術者等として、自衛隊の隊務の中堅を担う。4年以降は試験により幹部になることができる。
  • 「准尉」は、曹長の階級から昇進した者がなる高度な専門職的階級で、幹部に準ずる隊務を担う。3年以降は選抜により幹部になることができる。
  • 旧軍や他国軍隊の階級構成は、「兵(陸自では陸士階級)」が最も多いが、自衛隊の場合は「曹」階級が最も多い。これは昇任試験や自衛官としての豊富な経験がなければ任官できない「曹」階級が中心となって部隊を構成できるということであり、自衛隊の練度や能力の高さが他国と比べても優れていることを意味する。
  • 「士」には、非任期制があり、技術者等の見習いとして隊務を担う。「生徒」は4年で、「曹候補学生」は2年で、「曹候補士」は3年以降の選抜で、「曹」になる。
  • 任期制の「士」は、陸2年、海空3年を任期として隊務を担う。希望者は選抜で任期を2年延長することができる。また、試験により「曹」になることができる。
  • 陸上自衛隊の場合、陸准尉または陸曹は小隊軍曹としてのまとめ役であり、班長や分隊長等で活躍する。
  • 陸上自衛隊は、平成20年度から(最)先任上級曹長(陸准尉)を配置した。
  • 海上自衛隊は、平成15年度から「先任伍長」制度がおかれた(海曹長もしくは1等海曹)。
  • 航空自衛隊は、平成20年度から「准曹士専任制度」を始めた(空准尉もしくは空曹長)。
  • 一例
    • 陸将→方面総監、師団長等
    • 陸将補→旅団長、混成団長等
    • 1等陸佐→連隊長、群長等
    • 2等陸佐→大隊長等
    • 3等陸佐または1等陸尉→中隊長等
    • 2等陸尉または3等陸尉→小隊長等

旧陸海軍と自衛隊の階級比較の一例
旧陸軍 旧海軍 自衛隊 米陸軍
階級と職務 階級と職務 階級と職務/定年 階級
      元帥
大将 大将











統合幕僚監部
統合幕僚長(★★★★)
陸上幕僚長(陸将:★★★★)
海上幕僚長(海将:★★★★)
航空幕僚長(空将:★★★★)
62
陸将






海将






空将
-陸自-
方面総監(★★★)
師団長(★★★)
統合幕僚学校長
幹部学校長
富士学校長
補給統制本部長
研究本部長
中央即応集団司令官(★★★)
自衛隊中央病院副院長
自衛隊札幌病院長



-海自-
自衛艦隊司令官
護衛艦隊司令官
潜水艦隊司令官
航空集団司令官
教育航空集団司令官
横須賀地方総監
大湊地方総監
舞鶴地方総監
呉地方総監
佐世保地方総監
補給本部長
自衛隊幹部学校



-空自-
航空総隊司令官
航空方面隊司令官
航空支援集団司令官
航空教育集団司令官
航空開発実験集団司令官 等
60
大将
総軍司令官
方面軍司令官等
艦隊司令長官
鎮守府司令長官等
 
中将 中将 中将
方面司令官
軍司令官
師団長等
艦隊司令官
鎮守府司令官等
  
少将 少将











陸将補1

海将補1

空将補1

陸将補2

海将補2

空将補2
-陸自-
陸上幕僚監部部長
方面総監部幕僚長
副師団長
旅団長(★★)
団長(★★)
補給処長(★★)
陸上自衛隊幹部候補生学校長(★★)
少年工科学校長(★★)
自衛隊体育学校長(★★)
自衛隊仙台病院長
自衛隊阪神病院長
自衛隊福岡病院長
自衛隊熊本病院長

-海自-
自衛艦隊司令部幕僚長
護衛艦隊司令部幕僚長
第1護衛隊群司令
第3護衛隊群司令
掃海隊群司令
第1術科学校
第2術科学校長
第4術科学校
第1航空群司令
第21航空群司令
第2航空群司令
第22航空群司令
第31航空群司令
阪神基地隊司令
幹部候補生学校長
自衛隊横須賀病院長


-空自-
航空総隊司令部幕僚長
航空支援集団副司令官
航空教育集団司令部幕僚長
航空団司令
術科学校長
自衛隊岐阜病院長

※1・2は俸給表区分
60
少将
旅団長
軍参謀長等
艦隊司令官
艦隊・鎮守府参謀等
 
      准将
大佐 大佐






一等陸佐1
一等海佐1
一等空佐1
一等陸佐2
一等海佐2
一等空佐2
一等陸佐3
一等海佐3
一等空佐3
-陸自-
師団幕僚長
副旅団長
旅団幕僚長
副団長
団高級幕僚
連隊長
群長
教育団長
教育連隊長
陸曹教育隊長
学校長
副補給処長
自衛隊体育学校副校長
自衛隊富士病院長
自衛隊別府病院長

-海自-
護衛隊群司令部首席幕僚
小月教育航空群司令
徳島教育航空群司令
横須賀教育隊司令
佐世保教育隊司令
艦船補給処長
下関基地隊司令
自衛隊大湊病院長
自衛隊舞鶴病院長
自衛隊呉病院長
自衛隊佐世保病院長

-空自-
自衛隊三沢病院長
自衛隊那覇病院長

※1・2・3は俸給表区分
56
大佐
連隊長
師団参謀長
軍参謀
艦長
参謀長
参謀
中佐 中佐





二等陸佐

二等海佐

二等空佐
-陸自-
副連隊長
副群長
大隊長
副教育連隊長
教育大隊長
弾薬支処長
燃料支処長

-海自-
東京音楽隊長
55
中佐
大隊長
参謀
艦長
副長
参謀
 
少佐 少佐





三等陸佐

三等海佐

三等空佐
-陸自-
副大隊長
中隊長 等
55
少佐
大隊長
参謀等
副長
科長
参謀等
 
大尉 大尉





一等陸尉

一等海尉

一等空尉
-陸自-
中隊長
副中隊長 等
54
大尉
中隊長 分隊長
科長
 
中尉 中尉





二等陸尉

二等海尉

二等空尉
-陸自-
副中隊長
小隊長 等
54
中尉
中隊長
小隊長
分隊士  
少尉 少尉





三等陸尉

三等海尉

三等空尉
-陸自-
副中隊長
小隊長 等
54
少尉
小隊長 分隊士  
准尉 兵曹長










准陸尉


准海尉


准空尉
-陸自-
陸上自衛隊最先任上級曹長
方面隊最先任上級曹長
師団最先任上級曹長
旅団最先任上級曹長
団最先任上級曹長
各連隊等最先任上級曹長
各部隊先任上級曹長
小隊長 等
-空自-
准曹士先任 
54
上級准尉5
上級准尉4
上級准尉3
上級准尉2
中隊付   准尉
司令部付最上級曹長
最上級曹長
上級曹長
先任曹長
曹長 一等兵曹
上等兵曹




陸曹長

海曹長

空曹長
-海自-
海上自衛隊先任伍長 等
※海曹長もしくは1等海曹
-空自-
准曹士先任
※准空尉もしくは空曹長
54
曹長
分隊長
中隊付
   
軍曹 二等兵曹
一等兵曹




一等陸曹

一等海曹

一等空曹
-海自-
海上自衛隊先任伍長 等
※海曹長もしくは1等海曹
54
一等軍曹
       
伍長 三等兵曹
二等兵曹




二等陸曹

二等海曹

二等空曹
53
二等軍曹
分隊長     
兵長 一等兵
兵長




三等陸曹

三等海曹

三等空曹
53
軍曹
伍長
         
上等兵 二等兵
上等兵


(兵)
陸士長

海士長

空士長
組長 等 任期制
  
     
一等兵 三等兵
一等兵


(兵)
一等陸士

一等海士

一等空士
任期制
一等兵
         
二等兵 四等兵
二等兵


(兵)
二等陸士

二等海士

二等空士
任期制
二等兵
        
   ※上記下段の階級は昭和17年に改称されたもの


(兵)
三等陸士

三等海士

三等空士
少年工科学校生徒
海・空生徒は平成18年度で生徒募集を終了
新兵
  
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