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国防に携わるすべての方々に敬礼!

 自衛隊の組織 -音楽隊-

知られざる自衛隊の組織

音楽隊について
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  • Written by TOM中佐
音楽隊 音楽隊の組織 音楽隊の編成 音楽隊の任務 音楽隊の採用と定年
駐屯地音楽隊 音楽隊の服装 音楽隊の装備 もどる

音楽隊
  • 海上自衛隊、航空自衛隊の音楽隊についてはそれぞれ違いもあるかと思います。
  • ここでは陸上自衛隊(北海道)の音楽隊を中心に解説しますのでご了承ください。
  • なお、海上自衛隊、航空自衛隊の北海道の部隊には音楽隊がありません。ぜひ海自・空自の音楽隊関係者の方、 TOM中佐までご連絡ください!
  • 海上自衛隊の北海道担当音楽隊は、青森県むつ市「大湊音楽隊」です。
  • 航空自衛隊の北海道担当音楽隊は、青森県三沢市「北部航空音楽隊」です。
「音楽隊」その組織は?
  • 北海道では北部方面隊があり、第2師団・第5旅団・第7師団・第11旅団からなっています。
  • 北海道の音楽隊は、下表の通りです。
  • それぞれ師団司令部や方面総監部のある駐屯地に所在しますが、北部方面音楽隊は、第11音楽隊と同じ真駒内駐屯地に所在します。
  • 道外では、他の方面隊についても同じように各師団(旅団・混成団)・各方面隊に1つ音楽隊があり、「その他の長官直轄部隊」として、「中央音楽隊」(朝霞駐屯地)があります。
  • その他、通称「駐屯地音楽隊」と呼ばれるものがあります。
組織名 音楽隊名 所在地
北部方面隊 北部方面音楽隊 真駒内駐屯地
第2師団 第2音楽隊 旭川駐屯地
第5旅団 第5音楽隊 帯広駐屯地
第7師団 第7音楽隊 東千歳駐屯地 
第11旅団 第11音楽隊 真駒内駐屯地

音楽隊の編成
  • 楽器の編成については、各隊ごとの実情にあわせ部隊内で調整して決めています。
組織名 編成数
師団音楽隊 35~40名程度
方面音楽隊 約55名程度
中央音楽隊 約110名程度

「音楽隊」その任務は?
  • 任務その一
    • 部隊内外の儀式やイベント等での演奏が主要な任務。
    • 演奏技術を向上させるための訓練として、
      ①『各個奏法訓練(個人の訓練)』
      ②『合奏訓練(部隊の訓練)』等・・・が主体となります。
  • 任務その二
    • 有事の際、警務科職種の補助として警備を担当する任務。
    • そのため当然ながら、自衛戦闘の場合などに備えた野外訓練(演習等)や、射撃訓練も行います。
  • 任務その三
    • 恒常業務として人事・訓練・補給などに関する事務も行います。(実は毎日これに追われてます(T_T)
  • 任務その四(特殊な例)
    • 中央音楽隊は、迎賓館などで国賓等に対する特別儀仗も行います。

「音楽隊」その採用や定年は?
  • 採用については、それぞれの音楽隊に欠員が出る場合に補充するというのが基本となります。
  • 中央音楽隊が統括して、全音楽隊での退職や異動等により予想される欠員を把握し、地方連絡部を通じ入隊希望者(音楽隊希望者)に対して「今年度、この音楽隊ではこのパートを何名募集します」といった情報を提供する説明会を各方面音楽隊などで実施します。
  • 最近は、音楽大学や芸術大学の卒業者の音楽隊希望者が多くなってきて、技術や知識の面でも、高校でブラスバンドを経験していたという程度だけではなかなか音楽隊に配属されないという状況になっています。
  • しかしこの説明会に参加して、自分の希望するパートや勤務地などに欠員予定があっても、自衛官の採用試験に合格しなければ音楽隊どころか自衛隊にも入れません。近年では一般2士の倍率は約3倍だそうです。(不景気による公務員人気と人道支援や災害派遣といった特殊な任務の実績等が高く評価され、自らの職業として社会に貢献できるということが若者に理解されるようになったことも高倍率の理由としてあげられるでしょう)
  • 自衛官の定年は階級ごとに定められており53~56歳(将官を除く)となっていますが、音楽科・警務科・医官などは定年が60歳とされました。このため以前では、すでに定年を迎えていたはずの者が退職していないので、向こう数年間は定年退職者がいないという状況も生まれています。ですから、音楽隊への配属はより一層厳しいものとなっています。
  • その昔は、ちょっと駅などでブラブラしてると地連のおじさんに声を掛けられ、試験では『○○が書ければ合○』という時代もありました。また音楽隊希望者についても音大などを卒業して自衛隊に入ろうなどという物好き(?)はほとんどいなかったので、そこそこの演奏技術があればOKでした。しかし自衛隊に入隊したものの音楽隊に入れず他の部隊へ配属される者もいます。そういった隊員等により構成されているのが通称『駐屯地音楽隊』です。

「駐屯地音楽隊」その内容は?
  • 音楽隊は「音楽隊」と、前述したように、通称「駐屯地音楽隊」と呼ばれているものがあります。
    • 「音楽隊」は陸上自衛隊の編成上により、師団単位までにしかありません。したがって各駐屯地での式典・行事等や、地域でのイベントなどの演奏が行われる場合、日程や時間帯が重なったりすると、「音楽隊」だけで全てを支援することは難しい場合もあります。
  • そこで各駐屯地等において、音楽隊を志望していたけれど配属されなかった方などの有志たちが「駐屯地音楽隊」を結成して活動しています。
    • これは、駐屯地における同好会(クラブ活動)として行われている活動で、正規の部隊ではありません。
  • 実際に行っている活動は、演奏することについては正規の「音楽隊」とほとんど変わりませんが、所属している部隊の訓練・業務が本業ですので、活動にあたっては時間的な制約や、「同好会」のため正式な予算もなく、金銭的な制約など様々な苦労があるようです。

「音楽隊」その服装は?
  • 服装については、普段は普通の制服、作業服、迷彩服を着用して訓練しています。そして、演奏をする際に着用するのが「演奏服」です。
  • 演奏服は、陸上自衛隊の音楽隊は全国共通で、(画像があるとわかりやすいのですが)緑色で背中や肩などに獅子と月桂樹を組み合わせたデザインの金色の刺繍が施されて、冬服は服と同色の帽子、夏服は冬服に比べ薄い緑色で、帽子が白色になります。
  • デザインは世界的に有名なデザイナー三宅一生氏によるものです。
  • 夏服は一般的な背広の冬服ぐらいの生地で作られているため九州や本州はもちろん、北海道でも真夏にはちょっと暑くて大変です。自衛隊の儀式等においてはいくら暑くても制定されている演奏服を着用しなければなりませんが、部外のイベントなどでは各音楽隊ごとに半袖のユニフォーム(開襟で白色や薄いクリーム色等)を作り着ている場合が多いです。
  • 冬服もまた、いくら寒くても儀式等の際はコートなどを着ることができないため中にたくさん着込むことになり、服のサイズや体型によってはあまり着込むことができなかったり、着込みすぎて身動きできない(私のこと…(T_T))こともあります。

「音楽隊」その装備は?
  • 音楽隊の装備については特に珍しいものはありません。しいていえば楽器が「官品(官or国から支給される物品のこと)」で支給されています。もちろん一通りの楽器はそろっていますが、楽器に対しての個人の好み等もあり、私物の楽器を使用している隊員多くいます。
  • ちなみに値段は学生用のモデルなどを除くと、クラリネットやトランペットなどで20万円ぐらいから、チューバなどでは200万円を超える物もあります。
  • また、車両は人員輸送車1号(大型バス)や業務車1号(ライトバン)、大型トラック4×2などの民間車両タイプが主体となります。